【知識】キロバイトは大文字(KB)?小文字(kB)?1,024Byte?1,000Byte?

単位についての基本的な考え方

まず単位というのは、国際単位系(SI)というもので単位での呼び方や表記の仕方が決められています。
なので、表記する際には大文字小文字も正確に書かなければなりません。


キロバイトのキロは大文字?小文字?

国際単位系(SI)では単位は10の3乗ごとに繰り上がっていきます。
キロの場合は、103=1,000を表します。
メートル(m)やグラム(g)も1,000になると、キロメートル(km)やキログラム(kg)と表記されますが、国際単位系(SI)でのキロは小文字(k)と定められています。

でもデータの単位では大文字(K)で書かれていますよね?
国際単位系(SI)では大文字のKは、熱力学温度を表すケルビンの事を表す、と表記されています。
1,000ケルビンだと、1kK(キロケルビン)と表し、メインの単位と1,000の倍数を表す単位で区別するために大文字小文字は全て決められており、厳密に表記しなければなりません。

なのにデータを表す単位では大文字(KB)と表記されていますよね?
このままだとケルビンバイトという存在しない単位になってしまうので間違っていると思うかもしれませんが、間違いではありません。
先ほども申したように、ケルビンバイトのようなメインの単位とメインの単位が重なるような単位は存在しませんし、1,000の倍数を表す単位で大文字のKは定められていませんので、国際単位系(SI)としては認められてないですが問題ないという事になります。
バイト系の単位のみの特別ルールですね。

じゃあ大文字(KB)小文字(kB)どっちが正しいの?と問われるとどちらも正しいという事になりますが、意味が変わってくるため、用途に合わせ注意して表記しなければなりません。


キロバイトは1,024Byte?1,000Byte?

上記の大文字小文字戦争でもモヤモヤする結果だったかもしれませんが、この話でもモヤモヤさせてしまうかもしれません。

先ほども記載したように、103で単位が用意されているので、1kBと表記するのであれば1,000Byteが正解になります。

ですが、データの世界では十進法ではなく二進法で考える必要があります。
2のべき乗で1,000に一番近いのは、210=1,024です。
そのため、1,024Byte=1キロバイトも正しいのです。
正し、103の倍数でないにも関わらずキロを名乗るのであれば小文字のキロ(k)を使用することはできません。
代わりに表現されるのが大文字のキロ(K)なのです。

まとめ

1,000Byteをキロバイトで表す場合は、小文字の「k」を使用し、1kBと表記する。
1,024Byteをキロバイトで表す場合は、大文字の「K」を使用し、1KBと表記する。

お間違えの無いように。

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