【知識】USBの差し込み口の黒色(白色)と青色の違い

PCやUSBメモリ、外付けHDD、スマホや電子機器の充電ケーブル等で、USB端子を見る機会が多いと思います。
その際、黒色(白色)と青色があるのを目にしたことはあるけど、あまり意味など気にせずに使用していた、という方も多いかと思います。
今回は色の違いの意味や、仕組み等を解説していきたいと思います。


黒色(白色)と青色の端子の名称

色の違いの正体は、USBの規格の違いを表しています。

まずUSBと一口に言っても沢山種類があります。

・Standard-A (Type-A)
・Standard-B (Type-B)
・Type-C
・Micro-B
・Mini-B

それぞれ形が異なっていますが、一番よく目にするのが長四角の「Type-A」です。
その次に最近目にしやすいのが、スマホの充電コードとかにもある長丸の「Type-C」になるかと思います。

また、先ほど色の違いは規格の違いと表記しましたが、色だけでなく規格が違うと形も違うものもあります。

・USB 3.0 Standard-B (Type-B)
・USB 3.0 Micro-B

規格が異なると何に影響するのかは後ほど記載いたしますが、上位規格は「3.0」以外にも「3.1」や「3.2」など新しいものが出てきています。
以降の説明では「3.1」や「3.2」もまとめて「3.0」として記載いたします。


USB 2.0とUSB 3.0の違い

USB 2.0とUSB 3.0とでの違いは、主に下記2点の差があります。

・データの転送速度
・消費電力

データの転送速度についてですが、簡単にまとめました。

規格 最大転送速度 最大転送速度(MB換算)
USB 2.0 480Mbps 60MB/s
USB 3.0 5Gbps 640MB/s

まず「bps」とは、「bits per second(ビット パー セコンド)」の略で、1秒間に転送できるデータ量の単位を表します。

1秒間に転送できるデータ量を、分かりやすいように上記にMB(メガバイト)でも書いておきました。
計算方法としては「bps」は「bit」での量を表しているので、「bit」を8で割れば、「Byte」での量を表せます。
計算方法は下記を参照してください。
【知識】bit(ビット)やByte(バイト)の計算方法

・USB 2.0の計算
Mbitをbitに戻す 480×1,024=491,520
bitをByteで表す 491,520÷8=61,440
ByteをMBにする 61,440÷1,024=60

・USB 3.0の計算
Gbitをbitに戻す 5×1,024×1,024=5,242,880
bitをByteで表す 5,242,880÷8=655,360
ByteをMBにする 655,360÷1,024=640

つまりUSB 2.0とUSB 3.0では転送速度が10倍から11倍くらい違うんです。


USB 2.0とUSB 3.0の正しい使い方と注意点

USBを使用する際に規格を気にせず使用しても問題なく利用は出来ますが、場合によっては本来の性能を発揮できない場合があります。

規格が合わない接続の仕方をした場合、USB 2.0をUSB 3.0の差し込み口に挿した場合は問題ないのですが、その逆は少々問題があります。
USB 2.0さんが、「480Mbpsでデータ転送させてください!」と、USB 3.0さんに言ったところ、「うちは最大5Gbpsまでテータ転送できるので大丈夫ですよ!」と言ってくれます。
ですが、USB 3.0さんが、「5Gbpsでデータ転送させてください!」と、USB 2.0さんに言っても、「うちは最大480Mbpsまでしかテータ転送でききないので、480Mbpsで我慢してください」と言われ、新規格のメリットを活かしきれません。

また、USB 3.0はUSB 2.0と比べ、10倍から11倍もの転送速度を持っているため、当然消費電力も大きくなります。
ですので、場合によっては電力供給が足りず、動作しない場合もあるので、USB 3.0以降の規格を使用する場合は注意しましょう。

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